気温の上昇や異常気象は、世界各地で大きな災害をもたらしています。気候変動は、人々の生活、そして自然の恵みに支えられている三和酒類の事業にも重大な影響をおよぼすものです。
気候変動課題への対応は急務となっており、三和酒類は中期的な目標を定め、各種施策を着実に実行しカーボンニュートラル実現へ寄与する取り組みを進めています。
拝田グリーンバイオ事業所では、大麦発酵液をメタン発酵設備でバイオガス化し、そのバイオガスを蒸気に変えて飼料化設備の熱源として使用しています。
2009年に開所した拝田グリーンバイオ事業所は、稼働開始以来、会社全体の二酸化炭素排出の抑制が進み、稼働から累計1万トン以上の二酸化炭素の排出量を抑制しています。
商品をお客様一人ひとりにお届けする過程において、環境負荷を可能な限り削減することは、「故郷や環境を大切にする【環】」といったパーパスにもつながる重要な取り組みの一つです。
物流拠点を最適な配置にすることで、物流による環境負荷の低減や、製造計画の最適化、災害などに備えたBCP対応など包括的な物流改革を進めています。
物流には、海運、鉄道、トラック輸送などが利用されます。特に、トラック輸送については、エネルギーの観点、ドライバーの業務環境に関する観点、渋滞などの生活環境に関する観点など様々な問題点も指摘されています。
三和酒類の商品の国内配送においては、トラック輸送から、海運や鉄道利用へのシフト、関係各社との共同配送を進めるといった施策によって、物流改革を順次進めています。2022年度には、2019年度比でトラック輸送が占める割合を半減することができました。